写真好きな、”なんでもない”、ただのわたしが、したかったこと

「きょう、こんなヒドイやつ居ました!きーーーっ!!!」

 

と言う、
自分を”安全な”「正しさ」の側に立たせた
感情の吐き出しでも、

 

そこはかとなく、

 

「きょうのわたしったら、こんな良いことしちゃったのよ♪ふふん♪」

 

みたいな虚栄を漂わせる言葉綴りでもなく、

 

この日受け取り、学んだことを書き残してみたくて、
一晩、出来事を寝かせていました。

 

この頃、強い感情が伴った記事を綴る際には
必ず、このプロセスを踏むようにしています。

 

 

 

きのう、日野市の高幡不動尊に
八十八か所巡りと、
紫陽花の撮影に行ったことは、
先の記事で、書きました。

 

 

そこでね、”フォトレッスン”に来たと思しき、
ある撮影グループに遭遇したのです。

 

 

わたしより、少し年齢の若い男性講師ひとりに、
参加生徒さんが7~8人くらいの集団・・だったのかなあ。

 

 

時間はちょうど正午過ぎ。

 

太陽が真上の位置に来ていたので、

 

「あ!これは紫陽花を下から見上げる(あおる)ようにして
逆光で撮ると、
ガクの色味が透き通って、ものすごくきれいに写るはず!」

 

と、紫陽花の茂みに身体をすっぽりと埋め込んで、
首が寝違えるんじゃないかしら?と思うくらい
空を仰ぎながらカメラを構えていると、
隣にもう一人、同じようなアングルでカメラを構えている
20代前半くらいの若い女性がおりました。

 

 

(あ、同じこと考えてるね・・・!^^)

 

 

そう思いながら、夢中で撮影していると、
男性カメラ講師の方が、彼女に声をかけました。

 

 

「お!初回のレッスンで、このアングルを
一発で見つけて撮るなんて、さすがですね~!」

 

 

と。

 

 

女性は、
「いえ、そんなあ、あの、たまたまなんですう・・・」
と、モジモジしながらも、とても嬉しそう。

 

 

(そっか、きょうが初めてのフォトレッスンなんだ~。
きれいな瞬間を見つけたんだね。良かったね~^^)

 

 

 

心中、微笑ましく思いつつ、
わたしはわたしの撮影を続けていました。

 

 

すると、その若い女性が、
今撮ったばかりの画像を見せながら、

 

「先生、きれいに玉ボケ出ました!嬉しい~!」

 

と、歓喜の声をあげたのです。
画像を見た男性講師も、

「あ、いいじゃないですか!うまいですね!」と、

彼女に対して、納得の賞賛を述べています。

 

 

その時でした。

 

 

明らかに、レッスンの集団の中で、
ひとりだけ年齢層が高いと思われる女性が、
遠巻きから遠慮がちに男性講師にこう尋ねたのです。

 

 

「あの、先生、”玉ボケ”・・って、なんですか?
わたし、カメラの用語とか、まだ、ぜんぜん
分かってなくて、もう、ほんと、ぜんぜんなんで、
教えてもらっていいですか~?」

 

 

 

 

 

*ちなみに、「玉ボケ」と言うのは、
こんな感じで、
一眼レフカメラで撮影した場合、
レンズの絞りの数字を小さくすることで写りこむ、
光のボケのようなものです。
丸く映るので、「玉ボケ」と言います。

 

 

一瞬、彼女を一瞥した彼が、
どう返答するのか・・・
(同じ写真講師と言う立場であるわたしとしては)
純粋に興味もあったので、
撮影をしているフリをしながら
黙って答えを待っていたのですが、

 

あれ・・・?あれあれ・・・?

 

 

男性講師は、
先ほどの若い女性の指導に夢中で、
脇でじっと答えを待っている
年配の女性の声に気づきません。

 

そして、なんと・・・

 

 

スルー。。。

 

 

 

(えーーーー!ちょっと待ってー!こっち、見てたよね?!
あなた、質問に、気づいていたよね?!)

 

 

 

質問を放ったまま、
取り残された年配の女性からは、

 

(わたしは無視された。
悲しい、そして寂しい)

 

 

と言う少しヒリヒリした感情の帯波が、
わたしの肌感覚、毛穴を通して入ってきました。
まるで、自分が、
彼にそうされたみたいに。

 

 

他のことでなら、
このまま黙って、
その場から離れられていたのかもしれません。

 

 

でも、今回ばかりは・・・。
エゴでもいい。
そうしたくなかった。

 

 

何より、「写真」と言う、
他人と自分の感性の違いを楽しみ、
観じたままを創造出来る喜びをかみしめ、
写った世界に感動する場で、
悲しい想いをする人が居てほしくない。

 

 

この後、彼女がレッスン中ずーっと、
玉ボケ」ってなんなんだろう?と
思いながら過ごしてしまうのは、
本当にもったいないことだから。

 

 

ー他人の職場に介入すること。
ーおせっかいを、どうか、お許しください。

 

 

グループの輪が、ほどけた時を見計らって、
そっと彼女に近づきました。

 

 

「素敵な写真、撮れましたか~?^^」

 

まるで、同じレッスングループの仲間のように
親しげに声をかけると、

 

ーなかなかねえ・・^^;
ーカメラの用語とか、まだ難しくって。

 

と、戸惑い気味の返事。
(そして、わたしのことも、同じグループのメンバーだと
思っているご様子。)

 

 

「あ、そうそう。これが、玉ボケですよ!^^」

 

 

難しい説明はせずに、
玉ボケが写っている
写真だけをお見せしました。

 

すると、

 

「なーんだー!これのことなのね!これ玉ボケって言うんだ~!」

 

 

と、納得の安堵の表情。
それを見届けて、
よし、ミッション完了!
ここから先は、講師の先生のお役目。

 

 

「じゃ、わたし、あっちの方、撮るんで!また!」

 

 

そう言い置いて、ささっとその場を離れました。

 

 

 

家に戻ってからも、
わたしは、どうして、あの時、
是が非でも、彼女に、
ああしたかったんだろう?と、
思いをめぐらせていました。

 

 

導火線は、
声に気づかなかった講師への苛立ちや、
取り残された彼女への配慮だったかもしれない・・。

 

いい人したかったの?

 

それも、まったくなかったと言ったらウソになるよね。
そう言うところ、まだまだ、あるからね、わたし。

 

 

でも、それだけじゃない。

 

 

もっと、もっと、強い衝動だった。

 

たくさんの生徒さんを抱えていたら、
全員にくまなく目を行き届かせることって
確かに大変なこと。
講師の方の気持ち、すごく分かる。

 

写真が好きで、
写真の良さを伝えたくて
講師をされているはずだから。

 

 

でも、だからこそ、
写真とカメラのある場所が、
幸せで満ちた場であってほしい。

 

写真に関わる人が、
教える側も、学ぶ側も、
どちらも、
幸せな一日であってほしい。

 

 

結局、突き詰めると、
それだけだった気がしました。

 

 

写真好きな、”なんでもない”、ただのわたしが、したかったこと。

 

 

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[ 写真好きな、”なんでもない”、ただのわたしが、したかったこと ]氣づき2017/06/18 14:40